JIS溶接試験や溶接の大会で黒皮落としますよね?
見習い溶接工
「なんで落とさないといけないんだろー?」
「みんなやってるし、とりあえずやっとくか〜」
こんな人いるんじゃないでしょうか!
結論!実はミルスケール…表面に溶接欠陥のピンホールって目に見えない欠陥が無数にあるんです!
なので溶接する前にミルスケール落とす事は溶接の基本と言えるでしょう!
見習い溶接工
だからみんな黒皮落としてたのか!!
そこで本記事では黒皮について、わかりやすくかみ砕いて話します。
記事の後半ではどのように落とすのかも解説します!
ミルスケール(黒皮)について
ミルスケールとは何か、除去しないとどうなるのか説明していきます。
ミルスケール(黒皮)とは
鉄を作る過程で真っ赤に熱された鉄が空気中の酸素に触れると出来る。
こういうと難しく聞こえますかね?
簡単に言うと鉄を作る過程で出来てしまうものと言ったら分かりやすいでしょうか
黒さびで、鋼材を多少の空気中の水分なら腐食から防げるものでもありますが、特徴としては、はがれやすく、再度言いますが、表面にはブローホールと言う目には見えない欠陥の一種が混在しているため除去する必要があります。
300Aほどの大電流の溶接ではあまり必要ないですが、低電流を扱う場合は黒皮を落とします!
ミルスケールを除去しないとどうなるのか
欠陥の一部がある黒皮を落とさないと次のような原因になりかねないです!
- 溶接のキワのアンダーカット
- 内部欠陥
- 溶接後の清掃が大変
ミルスケールを落とす道具と使い方
黒皮が厚い材料は左のハブラシ型のタイプだけだと大変なので、右のアトマを使って荒削りしてから歯ブラシタイプ使ってます!
シャコ万に挟み両面ガリガリします!
平板はグラインダーは使わない方がいいです!
変に削り過ぎると試験だと落とされる可能性があります。
割った砥石を使う人なんかもいます!
裏あて金がある溶接は必ずグラインダーで削ります!片面だけでOK!
こんな感じ!
以上!黒皮落を落とす必要性と落とし方を解説しました!
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