ロケットストーブは自然のもの(松ぼっくりや、木の枝)でも使えるとてもECOな焚き火台です。
✔ 災害時に使える
✔ サバイバル感を感じられる
✔ 鋼管で作れば頑丈
本記事ではこんな理想的な焚き火台をDIYで作ろう!!と言うテーマ!
作り方が分からない方のために画像を入れて分かりやすく解説していきます!
記事の前半で種類と構造について
記事の後半で作り方と使い方を解説します。
「自分の使う物は自分で作りたい!!」と、物作り好きな方も必見です!
作り方を早く知りたい方は目次から作り方をクリックすると飛べます!
ロケットストーブについて
ロケットストーブとはどういう物でどんな種類があるのかを説明します。
ロケットストーブとは何?
簡単に言えば焚き火台
どういう焚き火台かと言うと、普通の焚き火台と違って、煙突を使って一箇所に火を集中することによってかなりの火力になります。
火力が強いのでお湯を沸かしたり、調理することにとても特化してます!
ロケットストーブにもメリット、デメリットがあります。
ロケットストーブの原理
ロケットストーブの種類
- レンガを使ったロケットストーブ
- 粘土を使ったロケットストーブ
- ペール缶加工したロケットストーブ
- 鋼管を使ったロケットストーブ
原理さえ分かれば上記のような材料でも作る事ができるんです!
今回はこの中でも特に頑丈で持ち運びが楽な鋼管を使った素人でも簡単に作れるロケットストーブの作り方を紹介します!
作り方
使う道具や、制作においての危険性、上手く作るコツなどを踏まえて説明していきます。
用意するもの
- 溶接機(100V溶接機でも可能)
- 溶接面(目の保護と溶接は肉眼では眩しくて見えない)
- 溶接帽子(紫外線から首を守るため)
- 皮手袋(手の保護)
- 保護メガネ(目の保護)
- 防塵マスク(肺の保護)
- 綿100%作業服(溶接で燃え上がりにくい素材)
- グラインダー本体(材料を削ったり、切るのに必須)
- グラインダー砥石(溶接を削ったり、切った後の鋭利になったバリを除去するために必須)
- 切断刃(材料を切ったりするのに必須)
- シャコ万(材料を切る時に固定するため)
- 差し金(寸法を真っ直ぐケガキを入れるために必須)
- 鉄ヤスリ(バリを除去するのに必須)
- ハンマー(溶接失敗して外したり、組み立てる時に使用)
- ポスターカラー白(鉄に油分が付いていても書ける)
- 金属製のヘラ(溶接後のスパッタ除去)
- 長さ450ミリ以上の長さの100☓100☓1.6ミリか2.3ミリの角パイプ(ロケット)ストーブ本体に使用
- M12☓135ミリのボルト☓4本(ロケットストーブの脚に使用)
- 耐熱塗料600度(錆止めに必須)
こんなにあるのか!って思いますが、安全に行うため、良いものを作るにはしょうがないですね!
一度用意すると、他の鉄のDIYができるようになります!
安全に行うために保護具の着用はしっかりとしましょう!着用をしなかった場合以下のことになりかねません。
- 目のやけど、鉄が目に刺さる、皮膚のやけど
- グラインダーによる怪我
- 溶接の有害な煙を肺に取り込んでしまう
特にグラインダーは危険なので両手でしっかり握って扱ってくださいね!片手はNG!!
ハンマー、鉄ヤスリ、保護メガネ、金属製のヘラはダイソー(100均)で充分じゃないでしょうか!
200Vの溶接機の方が良いに決まってるのですが、一般の人には値段が高すぎるため初心者の方にでも簡単に使うことが出来る100Vの溶接機がオススメ!
一度使った事ありますが!4ミリまで使いこなせるノンガスタイプのSUZUKIDの溶接機!SUZUKID Arcury80NOVA/アーキュリー80ノヴァ 515mm×185mm×350mm イエロー×ブラック×シルバー SAYI-80N
この溶接機があればDIY最強じゃないでしょうか!何が最強なのかと言うと、素人の方って板厚に対して電流いくら上げていいかも分からないと思うんです!
この溶接機はこの悩みを解消してくれる機能があります!
素人の方のためにサポート機能がついてるんです!
シナジー機能と言って、搭載ワイヤ径・板厚の選択により最適な溶接条件を自動設定してくれるんです!
このナビ機能のお陰で手間とストレスを軽減。
自動設定後も、状況に応じ出力電流/電圧の調整が可能
無敵過ぎる…家にガレージあったらまじで欲しい…
因みに買うなら消耗品のチップとワイヤーはセットで買うと良いですよ!
部品を作る
まずはこちらの部品を作っていきます。
材料にケガキを入れる
それではやっていきましょう!
グラインダーに切断刃を付けて切る
両手で持ってね!!あまり力を入れすぎると
グラインダー壊れるんで気をつけて!
切るコツは一気に切らないで、ケガキに沿って端から端まで一回なぞるように後を付けてから切ると上手くいきます!!
①と②の部品を作る(脚を付けるための台と一次空気口)
上の部分が①(脚を付けるための台)、下の部分が②(一次空気口)になります!
15ミリにケガいてある部分をグラインダーで切断していきます!この時にシャコ万で材料を挟まないとコロコロ転がって片手でグラインダーを使わないといけなくなるから注意!!
①の写真と一緒に取るの忘れました(T_T)すみません!
③と④の部品を作る(薪投入口)
材料の丸くなっている部分(R)の中心で切って下さい!
③、④は薪投入口
⑤の部品を作る(ロケットストーブ本体)
この中をくり抜きます!切りすぎても後で溶接で埋めれます!
次に上部の逆火防止の切り込みを入れます。
100角の角パイプなので、芯の50ミリにケガキを入れます!寸法抜けてますが、切り口からケガキまで10ミリです!
これで部品は完成!!
この時点で全ての部品の鋭利になっている部分(バリ)をグラインダー、鉄ヤスリで取って下さい!
組み立て
まずは薪投入口から組み立てしていきます。
こんな感じに③に④をはめ込み仮付け溶接します。
次にこの部品を⑤と合わせて仮付け溶接します。
次にこの部品の下に②の1次吸気口を仮付け溶接します。
次にこの部品に①の台の上に乗せM12のボルトの脚を取り付けます。
自分の好きな角度で置いてみてバランスを見ます。
仮付け溶接する時はネジ山に溶接した時にでるカス(スパッタ)が付かないように画像のようにねじ山を引っ込めて仮付け溶接します。
最後に上から見て脚のバランスを確認します。
ズレている部分があれば軽くハンマーで叩いて調整して、良ければナット部分の両側を仮付け溶接してください!
じゃーん!!
本溶接
あとは一度足を外し仮付け溶接した部分を頑丈に溶接していきます!
この時ナットに溶接のカス(スパッタが)入らないようにM12の短いボルトを入れて溶接するとネジ山にスパッタが入ることを気にしないで溶接出来ますよ!
溶接は100V溶接機でも出来る70Aくらいでやってます!
溶接するときのコツは脱線しないように、溶接する場所をしっかり見える位置でワイヤーの突き出し長さを10ミリくらいに維持することが大事ですよ!
もし電流が低くて溶接がモコッと乗っかったような溶接になったら裏技があります!
家庭用バーナーで溶接する部分を炙ってから溶接してみてください!熱を入れると溶け込みが深くなって、溶接が綺麗に盛らさります。
多少見た目上手くいかなくてもそれはそれで味ですよ!
仕上げの塗装
溶接が完了したら溶接後出てしまったスパッタを金属製のヘラで除去します!
次にウエス(布)で汚れ、油分を拭きます!油分が付いていたら塗装がのらないのでシンナーで拭くと良いです!
最終仕上げに脚のボルトを外して耐熱塗料600度で全体に塗ります!
以上作り方でした!後はキャンプで実際に使ってみてください!
ロケットストーブの使い方
下記にまとめました!使用時には必ず軍手、皮手袋を忘れずに!
- 薪は細めにカットする(2〜3センチ角くらい)
- よく乾燥した薪を使う
- 割り箸、松ぼっくりを焚き付けに使うと火をおこしやすい
- 詰め込み過ぎは燃焼しない
上記のことを守ってやってみてください!
参考になった方、宜しければブックマークよろしくお願いいたします!!
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